研究の目的
日本の薬剤による日本人の慢性心不全を対象としたEvidenceの構築
(1)すでに心不全治療が施行され,安定期にある症例に対するアンギオテンシンU受容体拮抗薬による予後改善効果
(2)ITによる大規模介入試験の可能性の探求
実施計画
本研究は,高血圧既往もしくは高血圧症で降圧薬を使用中で,安定期慢性心不全患者1000例を登録し,無作為に割り付けを行い,アンギオテンシンU受容体拮抗薬オルメサルタン(オルメテック
)追加服用群500例・非服用群500例の2群に分け,3年間追跡を行う。
登録対象
- 慢性心不全の患者でNYHA分類においてU度以上の症状を有する患者
- 高血圧症の既往がある,あるいは高血圧症で現在も降圧薬を投薬されている患者
- 登録時年齢が20歳以上80歳未満の患者
- β遮断薬またはACE阻害薬あるいはその両方が投薬されている安定期慢性心不全患者
- アンギオテンシンU受容体拮抗薬の投薬中の患者においては,他の心不全治療薬に変更した後,1ヶ月以上の経過をみて安定期慢性心不全であると確認できた患者
除外基準
- 血清クレアチニン3r/dL以上,あるいは透析を受けている患者
- アンギオテンシンU受容体拮抗薬に対し過敏症の既往歴がある患者
- 重篤な肝機能障害のある患者(※)
- 血管浮腫の既往歴がある患者
- 悪性新生物など重篤な疾患の治療中の患者
(がん治療中または、短命と思われる症例は除く) - 現在妊娠中,または妊娠の可能性のある患者
- 心血管手術後半年以内の患者
- 急性心筋梗塞発症後半年以内の患者
- 冠動脈形成術(ステント)後半年以内の患者
- 主治医が不適当と判断した患者
※重篤な肝機能障害
総ビリルビン値が2.0mg/dL以上。または,AST(GOT)あるいはALT(GPT)が
100IU/L以上の症例


